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フクロウくんのポンコツ的生活
musisasare.exblog.jp
さすが。
2006年 03月 22日 |
唐突ですが、食事への関心の特徴。。
1、なんだか嬉しい。
2、分かったことを、皆と共有したくなる。
3、先生になった気がする。

知識への欲求が貪欲になって、自然と共有したくなる。
その衝動が、食文化を作り出してきたのかもしれない。

古来、どんな民族にも、メディスンマンという存在がいたこと。その人は、自然の樹木や植物から薬を煎じて作り出すことができた。そして日本人には、食即ち薬という歴史がある。薬膳。

一方、呪術的な要素を持ったメディスンマン(祈祷師)の存在は、呪術と言う言葉のイメージから原始的な社会と思われがちだが、現実はアマゾンのメディスンマンの知識を、アメリカとかの製薬会社が買い漁ることで、新薬を製造して販売しているって聞いたことがある。そのために自然が破壊されている側面だってあるだろう。

そのときの製薬会社ブローカーとアマゾンのメディスンマンのやり取りが奮っている。
(何かの小冊子で読んだものの覚え書きです。)

製「あなたのその薬学知識を、わが社で購入したいのですが・・・。」

メ「代々自然から教わった私たちの知識を、私があなたに売ることは出来ない(本来、ただで伝えるべきもの)。」


こうして、ただで得た知識の結果生まれた薬品を、一部の資本が流通ルートに乗せて利益を(ある意味)むさぼっている実態があるらしい。
まあ、すべてのメディスンマンがこういう由緒正しい素晴らしい人ではないとは思うけど。

農耕の歴史とともに、蓄財の観念が発達してきたとは良く聞くこと。農耕社会とは、語弊を恐れずに考えれば、耕作面積と人口増の正比例の関係性から、自然を破壊しながら生活する社会。資本社会がそれと同じ性格を持つことは、容易にうなづける。

だけど、メディスンマンのこの言葉から僕が思ったこと。それは、アマゾンの例を出すまでも無く、農耕社会云々よりも、単に自分が持っているものを伝えきるということは、根本的に相手を信頼しているからできることなのかなとも感じた。愛情だ。あとは素朴さも感じた。

もし経済社会が農耕から始まったとしても、あるものを皆と共有する人間性は、もっと昔から僕達の根の部分にずっとあり続けているんだ。

ところで、眼に見えない作物の生育ベルトみたいなものが地球にはあって、ある一定の平均気温を維持している地球のエリアのことを指している。要は、年間平均気温が10数度以下になると作物は育たなくなってしまうらしい。人類の歴史が始まってからも、そのベルトの面積が超少ない時代が幾度かあったという。
その時代は、食べ物をとれない地域の人々が食べ物欲しさに戦争をした、悲惨な歴史。
地球は、温暖期と寒冷期を繰り返している。これから訪れるのは、温暖化を考慮するよりも少し長い時間軸で見ると寒冷化の時代なのだそう。
短い温暖化のあとに、寒冷期が始まる。だから実は、地球温暖化よりも氷河期のことを考えなきゃいけないっていう学者さんもいる。

温暖化を軽視するわけではないけれど、多分、食糧難の方が根は深い。

今をよりよく生きることを主眼に置くならば、本来どう生きるかなんて人間よりも動物の方が良く分かっているのかな。

メディスンマンが語った素朴な気持ちが素直に広がってゆくような世界になることが、科学主体の世の中では、意外と意外な地球環境問題の対処法なのかも知れないと思った。

でも、今は不景気だから難しいかなぁ。
まずは、今年は畑をやったりして食料自給率を上げなくては。(そして、我が家のエンゲル係数を下げるのだ!春は何だか食い気が増します(^^;。)
by bigbirdman | 2006-03-22 23:08 | 食について |