アユツリ見学会
2007年 07月 14日
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温泉仲間の先輩が、地元の川で鮎釣りをする予定だと聞いていたので、訪ねてみた。
川の一定間隔ごとに、ポツリポツリと釣り師が竿を垂れている。
・・・この感じ、何かに似ているんだけど、思い出せない。
昨日の夕方、先輩から聞いた釣り場所に行ったら、いたいた、お父さんと二人で釣りしていた。
いいなぁ。
「おーい」(先輩でもタメ口のフクロウ・・・)
「ありゃ、フクロウくん。来たの?ご苦労様!」
「決まってるなぁ。何匹釣ったの?」
「朝4時からだがら、12,3本かな。」
「ウヒョ~」
「おくさん来ないのすか(笑)?」
「来ね~がらぁ、おっかあ今日仕事だ(笑)!」
鮎釣りは、黙々と続けられる。釣り師は寡黙だ。
先輩は小休止して、僕たちは缶コーヒーを飲みながらおしゃべりをした。
生憎の曇り空だ。
「今日だけでしょ、晴れるの?」
「んだ、今日だけだべね。その割には今日は人が少ないなぁ。」
「結構顔馴染みなのすか?となりのオジサンとか・・・」
「あれ、オレの親父だぁ」
「ブッ!どーもー!」
「んだどもそうだね、あっちのとうさんも顔なじみだね。この辺は、みんな知り合いっちゅうか・・・。んだがら、しらねぇ奴が来っと喧嘩になるんだぁ。」
「喧嘩すんのぉ!?」
「なるねぇ」
鮎釣りは、川底の石の色を見て、黒い石に沿って鮎を走らせる。鮎の餌がコケなので、それがたくさんくっ付いている石は黒く見えるからなんだそう。
狭い川なんだけど、みんな上手に縄張り守って、丁寧にポイントを突いている(んだと思う・・・)。
竿を基点に下流方向へ、コンパスで90度の円を描くようにして釣っているから、自分の糸のすぐ先に隣の人の竿先があっても、お構いなしみたい。詳しくは分らないけど、なんだか気の小さい自分としては、意味も無く申し訳なくなりそう・・・。
「もっと上手な人は、流れがあるところへ入って釣るんだぁ。」
「チョロ瀬の場所とか?」
「チャラ瀬ね。」
「あ、そうだった(^^;。」
川の流れによって、「瀬」と言ったり、「淵」と言ったりする。浅くてチャラチャラ水が流れている場所を「チャラ瀬」という、とは以前この先輩に教えてもらったことだった。でも、そのとき、どういうわけだか「チョロチョロ流れる瀬」と覚えてしまい、「チョロ瀬」とつい言ってしまう。三角関数を逆さに覚えるようなもので、一度最初にそう覚えてしまうと、なかなかそれが抜けない。・・・本文とは直接関係ありませんが(^^;。
となりの人が竿を上げて、糸を手繰り寄せている。
きれいな鮎がピシッと跳ねた!
「オッ!釣れたぁ!!」(^^)
「あれはぁ、種鮎だぁ!」(笑)
鮎釣りの仕掛けは、おとりの鮎を針のさらに先に繋いで泳がせる。
その鮎を嫌って、近くにいる鮎が攻撃を仕掛けてくる、それを狙うのが鮎釣りみたいなんだ。
だから、必ず一匹は、鮎が糸に繋がれているんだ。
月並みですが、そんな不自由な種鮎にはなりたくないと思った・・・。
長い竿だ。聞いたら、9メートルあるそう。持たせてもらったけど、重さをあまり感じない。
きっと良い竿だ。
「先輩、コレいくらしたの?」
「12万円。」
「ギョエ~!たっけ~よ!」
「でも、中古で5万円で売ってもらった(^^)」
「ははは」(・・・それでも高い)
「これ、竿の先に鈴つけないんですか?あたりが来るとシャンシャン鳴って分かるやつ。。」
「ブッ、あんなの、海釣りだけだぁ!川釣りで使ったらうるせくてダメダよぉ(笑)!」
「はは・・・」(恥ずかし・・・)
みんな上手に一定の間隔で釣り上げている。
一息入れて、コーヒーを飲み終わり、あまり邪魔をしちゃ悪いから帰ることにした。
「帰りに持ってぐがら、夕方、家さ居でけろ!」
「いえいえ、な~んと、いいですよぉ!悪いですよぉ。」(概して、こういうときだけ敬語になります)
「いいがらいいがら、食い切れねぇんだ。」
は~、本当に美しいなぁ。
晴れた日に、魚が泳いでいるのを橋の上から見ることがあるけど、それがこんなにきれいな姿、かたち、色をしているんですね・・・。
これが、もうすぐ家に来ます・・・。
食べちゃうのが、ちょっともったいないですねぇ(^^;。
激ウマや~!
by bigbirdman
| 2007-07-14 15:02
| 生活の中で
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