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フクロウくんのポンコツ的生活
musisasare.exblog.jp
珈琲を焼く
2008年 07月 11日 |
よめさんが今月末に、幼馴染と二人であるイベントを開くことになって、イベント用にサービスする珈琲を僕が焼くことになった。

久しぶりに焼いた。というよりは、いつも久しぶりに焼く。

珈琲を焼く間の2,3ヶ月(いやもっとか?)には、丁度良い間が開いている。
どういう風に丁度良いのかは、うまく説明できない。

学生時代にアルバイトしていた尊敬する珈琲屋のマスターに、タイムリミットを切られている。
35歳までにお店をやらないと(やってゆくのは)厳しいだろうと。
あと1年でそのタイムリミットも来てしまうけれど、今の僕は僕なりに丁度よいと思える間合いで珈琲と付き合えている。

いつかはお店をやりたいと思っているけれど、タイムリミットがあと1年である今の状態でも、こうして珈琲と付き合えているから、たとえ50歳からのお店でも全く問題ないと思っている。

それよりも、僕が珈琲を焼くことに対する僕自身の熱意と言うものに、僕はいつまでも自分に正直でなければいけないと思っている。
プロでもない、プロの方から見ればむしろ快く思われないかもしれないような、中途半端とも映る「僕の焙煎」という珈琲との付き合いは、自分の今を肯定的に受け入れるために働く、あくまで個人的な利己的な(ここで決して自己満足と言う言葉は使わない。なぜならまだまだ満足できるものではないから)ツールとして自分を生かすために形成されている。

例えば、僕の残りの人生が5年だとしたら、借金してでもすぐにお店をやりたいと思うのかも知れない。でも、そういうことは滅多に起こらないと思う(^^;。
でも、僕が例えば65歳で死ぬとして、もし50歳からお店を始めることが出来たら、その65歳までの15年間で僕は満足して死ねるとも思う。
15年で満足できるためには、5年でも満足できるくらいの覚悟でしなくてはいけない。

昔、学生の頃、ある会社の社長に教えてもらった仕事の倍数の法則がある。
「1年頑張れる仕事は、2年頑張れる。5年頑張れる仕事は、10年頑張れる。」

僕がこれに付け加えて思うことは、本当に好きなことをするための法則で、「15年で満足するためには、5年でも満足できる。1年でも満足できるためには、ほんの1日(大げさかな?)でも満足できる。」
・・・そういう次元まで、自分の「好き」を掘り下げてみたいんだ。
良い言葉だと思っているので、気持ちが先行してしまい上手く言えない(笑)。

でも簡単に言えばね、僕が焼いた珈琲で、嬉しい気持ちの輪が少しでも広がるんだったら、たとえ一日でも、十分やっただけの価値はあるんだと思うっていうこと。

珈琲を焼く_e0029553_0572966.jpg


珈琲を焼けることが嬉しい嬉しい。
それを飲んでくれる人がいることが、もっと嬉しい。
そして美味しいといってくれたら、すげー嬉しい。



でも今は、今の自分の暮らし方でやっている。
いつか自分のお店をもちたい気持ちをぐっと抱きしめて、いつか来る僕のお店の常連客さんとの楽しい語らいを夢見ている。


ちなみに、今日焼いたのはアイスコーヒー用に強めに焼こうと思ったもの。
気持ちが走りすぎて、豆に焦げ目がつきすぎたような気がする。

僕は観念が強過ぎるきらいが有るので、字を書くのも下手だし、多分全体としてのバランスが取り難い人間だと思う。でもそういう言葉を尽くすことなく、見た目で全てが出てしまうこの珈琲の焼き色って、一体なんなんだろう。

今の自分を十分表現して、よめさんたちのイベントまでにはそこそこの味にまとめたものを、提供したいと考えている。

僕の珈琲が、頑張って生きているみんなの脇で、ちょっとでも勇気や元気をあげることが出来れば、その瞬間に僕が生きている。
by bigbirdman | 2008-07-11 01:24 | 生活の中で |