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フクロウくんのポンコツ的生活
musisasare.exblog.jp
水産加工バス
2009年 03月 04日 |
漁港がある町には、どこにでも水産加工会社がある。
そして、いつの時代も、どこの事業所でも、人件費って悩みがある。水産工場では、低賃金でパート労働をしてくれる浜のおかあちゃんや、通貨格差から中国の若い女性が雇われていて、工場の正社員の人がそういったパート労働者さんたちを送迎する。

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夕方7時近くなれば、こんなマイクロが町のあちこちで見られ、それぞれいつもの場所で一日の労働を終えた人たちがバスを降りて家路へ急ぐ。

これから家に帰って、とうちゃんのご飯準備だ。
そして、中国からの就労者さんたちは、アパートの一室をみんなで借りて、合宿状態で生活しているんだって。さすが、しっかり者たちですね。休日のスーパーや量販電気店などでは、彼女たちが連れ立ってデジカメやPC、携帯電話などをいろいろ見て歩いている。僕は中国の言葉が分からない分、大きく声が耳に入ってくるから、彼女たちには、何だかいつもワイワイ賑やかにやっている印象がある。

僕が結婚した当初、よめさんも水産加工会社に勤めていた。
僕の結婚式は、いわゆる地味婚だと思うけど、ホテルに親戚だけ呼んで30人くらいの小さな披露宴をしただけだった。その当日に、職場でよめさんと親しい中国人の友人が数人来てくれて、みんなで手作りしてくれた赤と黄色の奇麗な部屋飾りをプレゼントしてくれた。素朴で優しい子たちでありました。
日本の結婚式というには、お粗末な規模だったので少し気の毒に思ったけど、白無垢の着物を初めて見た、まだ10代の彼女たちは、それなりに面白がっていたようだったから、まあ良しでしょうか。



どこの工場でも、大抵は工場長であるベテラン正社員に何名か補佐役の正社員が付いて、あとはパート就労者の人たちで切り盛りしているようだ。もちろん人間同士だから、内情は様々な人間模様ありで、ただでさえ大変な労働に加えて、対人ストレスもあったりで、賃金に見合わないのは間違いない。その分、人の出入りも激しいから、新参者と古参のパートさんとの間でも最初から溝があったりするみたいです。そりゃ大変だよね。

でも、こういうところの人間関係は、傍で聞いている分にはニヒヒと笑ってしまうような面白いネタがコロコロしているので、よめさんが頑張って働いていた頃は、ドラマが書けそうなくらい、ドロドロ話をニヒニヒして聞いていました。こういうのって、文字にしてしまうと詰まらないことですね。

仕事帰りの水産加工バス。
すごく疲れているだろうけど、家族の待つ帰る場所があれば、ちっとは健全なような気がするから、お疲れ様でしたと思いつつブログのネタ用に、パチリと一枚失敬した。
by bigbirdman | 2009-03-04 00:28 | 生活の中で |