水の粘度
2005年 12月 26日
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凍るような寒い朝の海は、水がとろっとしているように映る。
とろりとオイルのように見える水面が小さい波紋を小刻みに震わせているから、耳を近づけると虫の羽音のようにブルルル・・と聞こえてきそうだ。
水しぶきが教える風紋。高く舞い上がる水しぶき。キラリそこに映される太陽の光。
このすべてがそれぞれ冬景色であり、寒さを一層引き立てるのだけれど、この風景を見ている僕の内面は、毎年変化している。
冬の波風。
水面の鈍いうねり。
この重い水の中にも、森羅万象の種が息づいている。
by bigbirdman
| 2005-12-26 09:06
| 生活の中で
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