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フクロウくんのポンコツ的生活
musisasare.exblog.jp
あおいよぞら
2006年 01月 12日 |
夕べは、きれいに晴れた夜だった。
耳がきんきんしてくるくらい、冷え込みも厳しかった。
明るい月を見上げると、月の周りの空が、ぼんやりと滲んでいた。



人は、一種のエネルギーの塊だから、皮膚を通して大気と交感している。
昨日のような寒い夜は、当然自分の熱を大気に与えているわけだから、寒い。
こういった、外部環境と個人とのエネルギーのやり取りを考えることは面白い。
熱エネルギーがご飯だとしたら、地球は太陽からご飯を貰って、そのご飯で大きくなった野菜や肉を僕達がご飯にする。だから、食べ物を介して僕達は自分の中に太陽を作り出している。

自分の中の太陽が、皮膚を通して夜の外気と熱交換している。僕達が存在してゆくためには、体温が36度なきゃいけない。この体温が一定になるように、この悩み多き不確実なココロとは別のシステムとして、体温の恒常性を維持する力をたぶん神様は僕達に与えた。

今年の冬みたいにあんまり寒いと自分の体力を消耗しすぎて、病気になったりする。
こんな年は、体を温める食べ物を良く摂るといい。
大根、にんじん、ごぼう、調理しにくいけどレンコンもそう。
こんな年は、血液が滞るから、アルカリ性のお茶を摂るといい。

こういう知恵は、食文化。日本にはたくさん伝わっている。
豊か豊かだなぁって思う。食文化は、改めて愛情だと思う。
地球との呼吸の仕方。体を温める(陽、生)ことと冷やす(陰、死)こと。
この二つの間をゆらゆらと揺れている自分。

自分ひとりを考えてみてさえ、季節によって、あるいはその年代年代で、地球との呼吸の仕方が違ってくる。意識して自分と地球の折り合いをつけること。与えられた時間を素直に生ききること。
自分の暮らしと意識の中で、一番身近な感覚から、この世の出来事とコネクトすること。
想像すること。
シンパシーを持つこと。

そうやって生きていきたい。

生と死の間には、時間がある。
人生って時間のことなのかもしれない。


昨日の月は、すごく光ってきれいだった。
月の周りの暗いはずの夜空は、ぼんやりと藍色に塗られていた。
幼いころに描いた夜空の絵で、こんな色を使っていたことを思い出した。
青い月は、ジーっと音を立てている蛍光灯のように、こうこうと光っていた。

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by bigbirdman | 2006-01-12 12:43 | 生活の中で |