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フクロウくんのポンコツ的生活
musisasare.exblog.jp
雰囲気で笑うこと
2006年 03月 15日 |
ドリフターズのDVDをしょっちゅう見ている。
晩御飯を食べながら。

このドリフターズは、1年位前にDVD3枚組になっているのを中古で買った。
最初は懐かしくて買ったんだけど、飽きっぽい自分なんで、一回見たら終わりなのかなって思っていたら、他に見るものが無いときは、これかイッセー尾形の一人芝居かのどちらかを何となく見ている。

ネタも分かっている。
次のセリフも分かっている。
あの子供と親が一緒になった会場の「ドッ!」と湧く瞬間が、くるぞくるぞと分かっているのに、いざくるとやっぱり一緒になって笑っている(^^;。
これって何なんだろね?
そんで思うに今日の記事のタイトルなんだけど、やっぱり雰囲気に笑っているんだと思う。
いかりや長さんが、コントの最初で言う。
「オイーーッス!」
子供たちの
「ぎゃーーーっす!」(「おいーーっす」と言っているんだろうけど興奮してるからそう聞こえる)
続いて、長さんが会場で感慨深げに言う。
「いやー、アタシはねー、この元気な声を聞くとほっとするんだよ!」

僕は、何回目かに見たときから、この長さんがほっとすると言うセリフにジーンとするようになった。
(あながち、本音なんだろうな・・・)
そういうことが分かるようになった。

見せものとしてのコント、舞台。
そこに感じる長さんの父性(かな?)。
5人もメンバーがいれば、その中では色々な厳しい人間模様もあったんだろう。仕事としてのコントの考え方もそれぞれだったろうし。子供だったので、当時がどういう時代だったのか今では想像するしかないけど、意外とドリフのメンバーは、比較的のびのびやってたんじゃないかなって感じる。
アドリブだろうなって思うシーンもいっぱいあるしね。特に志村けんといかりや長さんの二人がコントでやりとりするアドリブの部分では、もちろん抑えてはいるんだけど半分マジなのかなって思わせるような厳しい突っ込みとかもあって、今見る分には結構面白い。
(このアドリブのシーンの面白さは、ダウンタウンとかうっちゃんなんちゃんの内輪ウケの演技スタイルに継承されているようにも感じている)
雰囲気で笑うこと_e0029553_0513765.gif

話は逸れたけど、この雰囲気で笑うって感じは結構好きだ。懐古趣味的な自分なので余計そうなんだとは分かっているけど、過去に自分が愉しんでいたものが未だに飽きないっていう状況は、ドリフに関して言えば、積み重なって過去の記憶も一緒に愉しんでいるってことだ。
時間とともに感じてくる喪失感の補償行為に近いのかもしれない。
・・・いや、そのものかな(^^;。

記憶は、今の経験を過去の似たような感情と結び付けたがる。
笑うというシチュエーションについて、たくさんの経験をしている人は、新しい今という状況の中でも、例えば他の人が嘆くようなシーンでも、明るいパワーで淡々とやっていくんだろうなぁ。

よめさんはいつも僕が笑うから可笑しいみたい。
分かっているのに笑うから。
でも、そう言いながら自分だって同じ場所で笑っているんだ。
でも、それで良いと思っている。
笑いたいからドリフを見る。
笑いたいから。
by bigbirdman | 2006-03-15 00:46 | 生活の中で |