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フクロウくんのポンコツ的生活
musisasare.exblog.jp
それぞれの旅
2007年 02月 25日 |
今日は、昨日と同様、海が荒れていた。
青空に強風注意報だ。
こんな日には、海上につむじ風が起こって小さい虹が見える確率が高いんだけど、生憎見ることが出来なかった。

風が強いと、体の大きな鳥たちは大変だ。
羽を広げると優に1mは超すであろうサギの仲間は、前に進もうと懸命に羽ばたくんだけど、良くて現状維持、悪いときには羽ばたきながら後退するという、僕から見ればユーモラス溢れるシーンを目にすることが出来る。
風の弱い堤防の影で羽を休めているカモ、そしてカモメたち。
それぞれの旅の中、こんな天気もあるワイな。そういって半分居眠りしているように思えた。

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ヒドリガモとユリカモメ(左)。ユリカモメは少し疲れているのかな。この辺りでは、時期的にピンポイントでしかお目にかかれない種類。この風で少し体力を消耗しているのかも知れない。
ゆっくり休んで!






ヒドリガモって、意外とほかの鳥が近くにいても威嚇したり、ちょっかい出すことが少ない。
気持ちが優しいタイプの鳥なのかな。・・・冬だからかな??

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ほら。ゴハンに夢中のヒドリガモ、こんなに近くにいるイソシギにも全然無関心。
でも、こんなでかい鳥を間近にして、悠然と羽繕いしているイソシギが豪胆なのか・・・(^^;。



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ダイサギ。
風を強く受ける鳥は、羽を傾けて気流を横に流す。この姿勢が優雅に見えるんですよね(^^)。
風を受けて、自分が浮かぶことを知っている鳥は、風の色が目に見えるんだと思う(オカルトっぽいですが・・・)。気流による空気の密度は、絶えず複雑に変化している。その、密度差のある空気の塊の中を太陽の光が通過するとき、僕たちには知覚出来ないある波長の光が屈折したり、乱反射したりする。実はそれを鳥たちは認識して飛んでいるのかも知れない。
・・・なんちゃって、8割ウソですけど(^^;。


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ウ。ウミウとカワウの2種類います。両種の特徴としては、翼の下、足の付け根あたりにある白斑は、繁殖期になると出てくるマークなんだそうです。例年と比べて早いのかどうか分かりませんが、もう繁殖期に入っているんですね。
こいつはどっちなんだろう??
川原で見たと言うことと、繁殖期に嘴が白っぽいのはカワウのようなので、カワウと言うことにしておきます。

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ワシカモメ(多分)。この鳥は冬に多く見られます。夏も少数はいたと思います。
このカモメも、今日の風の強さにはゲンナリしていたことでしょう。お疲れ!


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マガモ。
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アオサギの優雅な飛翔。この鳥が時折見せる飛翔中のキリモミ急降下は、まるで急に糸が切れた凧のようで大変面白いのです(^^)。

気が付くと、だんだん群れが大きくなってきている。
カワアイサも40~50羽くらいのグループを3つくらい見かけた。
春に飛んでゆく準備をしているんだね。

昨日の夜、去年の夏に仲良くなったイスラエルの鳥類研究者の先生から電話が来た。
突然の英語なので、聞き取るだけで精いっぱいだった(><)。
今回は、伊豆諸島をベースにして2週間の滞在で生息記録の写真撮影を行う。
「今度は6月に九州だよ!来てね!」と言われた(と思う・・・)。

鳥好きは、ココロの中に鳥のように生きたいという願望を持っている。

僕みたいに、今いる場所でずっと何かを大切にしながら生きるのではなく、自分が動き回り、その中でも変わらない、普遍のアイデンティティを見つめながら生きる先生の生き方は、僕が実践しようとしない範疇での、僕の願望を顕現している。

もし、今先生のような生き方をしようとしても、僕の中の何かはそこまで届かない。
でも先生との旅は、すごく楽しい。別に届かなくても、気持ちのどこかで行きたいと思っている。
それにしても九州かぁ、遠いなぁ・・・。

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毎年、この川原でたくさんの鳥たちが羽を休めて、また北へと飛び立つ。
by bigbirdman | 2007-02-25 22:40 | ヒドリガモ |