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フクロウくんのポンコツ的生活
musisasare.exblog.jp
彼岸花
2007年 09月 15日 |
彼岸花_e0029553_23212280.jpg


庭の真ん中に一株だけ、彼岸花が咲いているのを見つけた。
今年は暑かったので、庭の草の勢いがすごくて、草取りをしていた時、その場の勢いで庭の彼岸花ゾーンも刈り込んでしまった。
そのことに後から気が付いて、「今年は彼岸花は見れないねぇ」・・・と、よめさんが言っていた矢先のことだった。種が風で飛んで、思っていた場所とは違うところに、ちゃんと芽が出ていたんですね。嬉しい誤算だった。

それにしても、逞しいなぁ(^^)。。

オレンジがかっているけれど、どちらかと言うと紅に近い。
触角のようにピンと伸びたシベの先まで、独特な情緒に溢れるステキな花ですね。

この花をお墓参りに使う。
お店で買うより安上がりで、400円得する。

この花と、やや終わりかけたサルスベリの花が、お彼岸でお墓に飾る花の定番になりつつある。

父親が死んで25年経った。
あれ!?四半世紀とは、この時間の長さなのですね(笑)。

中・高・大学に行き、就職して結婚した。
四半世紀が経っていた。

彼岸花_e0029553_23293017.jpg


サルスベリの花は、この家を借りてから、身近な木になった。それまでは、別に木にはそれほど関心が無かったから。

この木には、僕の中では宗教的な思いが詰まっている。
家の墓のあるお寺の境内には、すごく大きなサルスベリの木があるんだ。

そして、近所の親父さん。我が家の庭のサルスベリの、枝振りがあまりにもダイナミックなために、”こりゃあいかんよ”と、わざわざ枝打ちを申し出てくれたんだ。
やってもらったは良いけれど、”スポーツ刈り”でお願いしますと言ったのに、”五厘刈り”にされたときの床屋さんに対する憤りと同じ情緒で、あの親父さんに、文句を言ったせいで、仲が悪くなってしまったこともあったっけ(笑)。・・・今は、その親父さんも彼岸の方に行った。


彼岸花_e0029553_23375317.jpg

枝を刈り込んだと言えば、このアジサイもそう。
今年の春先に、思い切って枝をバシバシ切ってしまったところ、今シーズンは案の定あまり花が咲かなかった。
彼岸花を見つけたときに、ふとこのアジサイも見てみたところ、一つだけ、本当に一つだけ花が咲いていた。
この間の台風の影響もあるのかな。
アジサイって、水分条件が満たされれば、咲くのでしょうか・・・??


これから秋本番。
夕暮れが早いので、アンダートーンな花の写真もボチボチ載せてゆきたいです。
植物の名前はあんまり知らないんだけど、そのときそのときの自分の心象を載せて。

サルスベリが特別な木になったこと。
これからもそういう木が増えてくるはず。

ずっと一緒に生きていく、人間と木の関係。
そこに、自分固有の思い出や意味が増えてくる。

この側面から見る限りは、歳をとることって悪くないなぁって思うのです(^^)。
それにしても、四半世紀かぁ・・・。

彼岸花_e0029553_23463672.jpg

by bigbirdman | 2007-09-15 23:46 | 生活の中で |