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フクロウくんのポンコツ的生活
musisasare.exblog.jp
寒い一日
2007年 11月 08日 |
日中の晴れ間が、打って変わって夜間の寒さを連れてくる。
温められた大気に含まれる熱エネルギーが、夜になると一気に上空へと持っていかれる。

いっそ、曇り空が続けば、夜もこんなに寒くはならないのに・・・などと思うくせに、見上げる空に星が綺麗にチラチラしていれば、これも良いなぁなんて。
いい加減な自分であります。


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上流から流されてくる枯葉が、川の流れに舞っているみたいに見える。
この枯葉も河口に堆積して、岸辺の植物たちの養分となる。
滋味溢れる上流の森林からの届け物。少し早いお歳暮かな?

このときの川の流れとは物質を循環させるチカラであって、そのチカラにしたがって木の葉が流域全体へと流れつき、やがて土壌となるから、石のゴツゴツしたような川原の一角に一本の植物が生きることができるようになる。
それは、アザミかもしれないし、アメリカセンダングサやイタドリかもしれない。
その植物を食し、種入りウンコを垂れることで、鳥はもっとドラスティックに彼らの生息範囲を拡散させてゆく。

生きることや、命もまた、物質を循環させるチカラなんですよね。


大都会のように、目に映る景色が四角い人工物に浸食され始めると、日常生活の中でこの丸い物質循環(自然)へのイメージが薄らいでゆく。

時間っちゅうのは、循環してゆく過程そのものであり、その過程に含まれる人生の出来事が、どのように優しさや深みに置換されて行くのかを見つめることそのものでもある。
時間を早い遅いといったスピードの感覚で捉えすぎてしまうこと。
四角い都会に馴染むと忘れてしまう、丸い風景。

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多分ほんの数百年前には、どんな一塊の土くれからでも繋がって行く、大らかなストーリーを感じながら生活してきた僕たちの先祖の感覚を、少しでも身近に感じられるような気持ちになれるだけでも、こういう田舎で生活することに価値を見出す。

都会育ちのクセに思考速度が遅い僕にとっては、最近の忙しすぎる時間の中、車で30分も走れば丸い世界を感じることができるこの地は、住みやすい環境であることは間違いない。

だからといって、都会だってもちろん悪いものではない。
何処でだって、何歳であっても、自分が成長してゆく過程で人生観も成長してゆく。
ただ、そのとき自分が居る場所で、その風景や環境を取り込んで成長してゆくものだから、
都会よりは生きていることを共感できる風景に近いこの場所で、僕は僕の人生観を成長させたいって思っているわけです。


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・・・という風に、いっそどこかへ旅に出て、仕事から現実逃避したい自分に言い聞かせています(^^;。
by bigbirdman | 2007-11-08 02:15 | 独り言 |